もう一人の“桃子さん”にはバンザイしました
(彼女は失語症?で無反応)。
2002.2月、義歯の型をとったまではよかったのですが、
下顎の動きをコントロ−ルできず、
苦労の末に何とか無理矢理噛み合わせをとって製作した
義歯には口の中にも入れてもらえませんでした。
何度足を運んでも、進展はありませんでした。 |
ところが、2004.1月再度要請があり、
今度こそ!・・・の思いでした。
そしてもう一度、
顎の筋肉のトレ−ニングを試みることになったのです。
運よくというか、“桃子さん”とは良い仲になっていたので、
私を歯医者(?)として何となく理解してきたようで、
言葉も少しですが出てくるようになりました。 |
私は《噛むという行為は、歩くこと以上に、
無意識のうちにできる》と思っています。
“桃子さん”も絶対に噛めるようになると
信じて、毎回、毎回、トレ−ニングに熱を入れました。
そしてある日ついに、思っていた位置に顎を誘導できたのです。
これで義歯を作れるぞ--! |
義歯ができ上がり、南幌に向かう車の中で、
私の頭の中は期待と不安でいっぱいでした。
ところが・・・ 用意してもらったクッキ−を、
彼女は、いきなり“ボリボリ”と食べだしたのです。
これには衛生士もビックリ、石本さんもビックリ、
私はポロリ…と涙が―。
歯科医師になって25年間、忘れていた感動がこみ上げました。 |